全校の部屋【学校生活】

複式学級の強みを活かして —「相手意識」が育む「本物の学び」

【更新日】2026年09月08日

ここ数日、秋雨前線がもたらす大雨の被害が全国各地で報じられています。連日のニュースを目にするたび、被災された方々の不安や無念に思いを寄せずにはいられず、深く胸が締め付けられる思いです。こうした災害は決して他人事ではありません。明日、もし私たちが暮らすこの町が同じような惨事に見舞われたら…。一人一人がいま一度危機意識を強く持ち、日頃の備えを見つめ直す大切さを痛感しています。

そんな思いを抱えながら校内を巡回していた本日、3年生の教室から楽しそうな議論の声が聞こえてきました。ふと足を止め、しばらくその様子を見守ることにしました。

子供たちが真剣に向き合っていた議題は、「みんなが毎日の学校生活を楽しく過ごせるための新しい係を考えよう」というもの。「朝からみんなの元気がない日があるから、笑顔になれる『ダンス係』はどうかな?」「みんなが気持ちよく過ごすためには、まず身の回りを整える『ロッカー整理係』が必要だよ!」など、自分たちの学校生活をより良くしたいという想いから、説得力のある理由を添えて活発に意見を戦わせていました。

授業も終盤に差し掛かった頃、担任の先生から一言、「でもこれ、次は4年生を説得しなきゃいけないね!」と、新たな課題が投げかけられました。

一瞬ハッとした表情を見せた子供たちですが、その瞳には一層のやる気が宿りました。これこそが、複式学級を擁する本校の大きな強みです。自分たちだけの話合いで満足して終わらせるのではなく、「上級生を納得させる」という次のステップを設けることで、子供たちの目的意識や「相手に伝える」という意識が一気に高まります。このひと工夫が、単なる教室内の練習にとどまらない「本物の学び」へとつながっていくのだと実感します。

最近、このような活気あふれる光景を校内のいたるところで見かけるようになりました。そとめっ子たちは、自ら課題を見つけてじっくりと考え、仲間と議論を重ねながら、日々たくましく学びを深めています。

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