全校の部屋【学校生活】

「自分にできることは何か」を問い続けるために ― 原田小鈴さんと学ぶ平和学習

【更新日】2026年06月15日

6月15日(月)、被爆体験家族証言講話者の原田小鈴(はらだ こすず)さんをお招きし、平和学習を行いました。原田さんは、広島と長崎の双方で被爆された「二重被爆者」である故・山口彊(やまぐち つとむ)さんのお孫さんにあたる方です。

生前、山口さんは「核兵器をなくすために、皆さんの力を貸してください」と訴え、いまなお世界で続く紛争や戦争を嘆きながら、「なぜ話合いで解決できないのか」と問い続けられました。原田さんは、そんなおじいさんの強い思いと記憶を受け継ぎ、次世代へ伝える平和活動を続けていらっしゃいます。

講話の中で特に印象的だったのは、原田さんとある映像作家との出会いについてのお話でした。その方は、広島・長崎に原爆を投下した米軍の爆撃機「B29」の乗組員を祖父に持つ人物です。「原爆を落とされた祖父」と「原爆を落とした祖父」。立場は真逆であり、戦後もそれぞれに異なる苦しみを抱え続けたであろう二人の祖父を持つ彼らが、時を超えて出会いました。二人は一人の人間として深くつながり、現在は共に平和の大切さを訴える活動を行っています。憎しみを超えたこの結びつきこそが、まさに「平和の原点」であると、聴講した誰もが強く心を揺さぶられました。

本日、原田さんのお話を最後まで真っ直ぐな眼差しで、真剣に聴き入る子供たちの姿がありました。その真摯な態度に、原田さん自身も深く感動していらっしゃいました。

子供たちには、今回学んだことを決して一過性のものとせず、「世界平和のために、今の自分にできることは何か」を問い続けてほしいと願っています。そして、身近な人との話合いやつながりを大切にしながら、自らの言葉で平和への思いを周りへと発信していける人になってくれることを心から期待しています。

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