学校紹介

【更新日】2021年07月07日

校章について

 

本校の校章はハマナツメ(クロウメモドキ科)の花の形をデザイン化したものです。

ハマナツメは海岸性の低木(高さ2~3m)で、7~9月ごろに5~7mmほどの小さなクリーム色の花を咲かせます。また、枝には鋭い棘があるので、地域によっては、「トリトマラズ(鳥止まらず)」とも呼ばれています。南方系の植物ですが、種がコルク室の種皮に包まれているため、海流に流されて分布を広げてきたと考えられます。しかし、流れ着いた土地には先に育っていた植物がたくさんいて、なかなか定着することができなかったのでしょう。

県内では福江島など数か所にしか生息していません。そのため「絶滅危惧ⅠB類(EN)県レッドリスト2011」並びに「絶滅危惧Ⅱ類(VU)環境省レッドリスト2012」に指定されています。

本校のすぐそばにある「川原大池樹林」は、ハマナツメのほかにもシマエンジュ、オオクグ、テツホシダなどの珍しい植物が生息しており、昭和53年に県指定天然記念物になりました。

この森が広がる土地は、海流によって土砂が運ばれ、細長く堆積した砂嘴(さし)です。この時、当時の入り江をふさいだことで、大池と海とが分断されました。そのため大池はかつて「下は海水、上は淡水」の湖で、コイやギンブナなどの淡水魚と、ボラなどの海水魚が同居する不思議な湖でした。現在はポンプで排水し、全体が淡水化しています。

川原大池はかつてヘラブナが大型化し、たくさんの釣り人でにぎわう湖でした。今ではオオクチバス(ブラックバス)やブルーギル、また、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)などの放流、リンゴスクミガイ(ジャンボタニシ)などの流入・繁殖、オオカナダモなど外来水生植物の繁茂などにより、その生態系はずいぶん変わってしまいました。これらは全て、人間により放流を繰り返されてきた生き物です。

水辺の環境はこれまでも人の影響を強く受けてきました。本来、特別で多様な生態系をもっていた川原大池を、次の世代により良い姿で伝えていく努力が必要です。

学校紹介の画像

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    ハマナツメの花

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    川原大池樹林説明板

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