ロータリー

 このロータリーのどこが不思議なんだ?と思う方もおられることでしょうね。何の変哲もない丸い形です。ロータリーの形が変わっているということではなく、ここにロータリーがある、その理由が本校にとって大切なのです。
 新校舎を建てるとき、当初は今の場所より前に建てる予定だったそうです。しかし、ある理由からそこに校舎を建てるのを見送り、ロータリーにすることになりました。
 実は、現在の校舎が建っている場所は、以前は広い運動場だったところです。戦時中もそうでした。原爆投下後、多くの遺体が運動場に運び込まれ、荼毘(だび)に付されました。運動場の南側、現在のロータリーからあの子らの丘にかけて、たくさんの材木が積まれ、毎日たくさんの遺体が焼かれる光景が続いたそうです。
 今なお多くの遺骨が眠っているであろうこの場所の上に校舎を建てるのは止めた方がよいのではないかという御意見もあり、この場所をロータリーにして校舎は後ろの方に建てることになりました。
 毎日見慣れているロータリーですが、多くの人が眠る墓標であったわけです。
新緑の季節。上から見たロータリー。 雨に濡れたロータリー。 子どもたちが上を歩いて登校。 冬のロータリー。